勉強があまり好きではない中1息子ですが、このたび無事漢検3級に合格しました。
この記事では、漢検受検までに実際にやったこととやればよかったことについて紹介しています。
あくまでもわが家の場合ではありますが、漢検3級合格を目指す中学生やその保護者の方の参考になればうれしいです。
ラクハハ
都内の公立中学校に通う中学生男子の母。とにかく塾には行きたくない息子のために、できる範囲で家庭学習のサポートをしています。
中1で漢検3級を受けた理由
息子が中学生になり、親としてやっぱり気になるのは『高校受験』について。
学校にはよりますが、高校受験において加点される可能性がある英検・漢検・数検についてはとっておいて損はないはず!ということで、早めの受検を考えていました。
どの検定も3級は中学卒業レベルの内容なので、検定の勉強自体が受験勉強にもなるはずです。
勉強に苦手意識がある息子にとっても、検定合格が自信につながればいいなという思いもあり、中学入学当初から「1年生のうちに英検・漢検・数検のどれかひとつは受検してみようね」という話はしていました。
中学生活にも慣れてきた中1の夏ごろ、息子に確認すると「英語と数学はムリ!漢字ならなんとかなるかも」ということで、消去法で漢検に挑戦することに。
自分で決めるって大事だよね
そうなると次は「何級から受けるか」ですが、これは息子本人が「3級から挑戦したい」ということで3級を受検することになりました。
ごく普通の公立中学校に通う息子のまわりの子たちは“1年生のうちにまずは4級から”という子が多かったので(息子調べなのでだいたい同じくらいの学力の子たちだと思われます)模試や検定などの経験ゼロの息子も4級からチャレンジしてみてもよいのでは…?と思っていたのですが
受験に有利なのって3級からでしょ?当然3級から受けまーす
とのことで。
まぁ自分で決めたことならそれなりにがんばるでしょう!と息子を信じて漢検3級に挑戦することになりました。
ちなみに、息子の通う中学校では年3回学校での団体受検が開催されています。
いつもの学校で友達と一緒にリラックスして受検できるチャンスなので、これは利用しない手はないですね。
ということで、中1での最後の開催となる2月の検定を受けることに決めました。
漢検3級の過去問にチャレンジ
漢検3級を受けるぞ!と決めたら、まずは実力チェックです。
漢検公式サイトで前年度の問題がダウンロードできるので、早速3級の過去問をプリントアウトしてチャレンジしてみました。
3級の合格基準は200点満点中70%程度なので、140点以上が合格ラインです。
さてさてノー勉で挑んだ息子の結果は…
なんと、、、 57点!!
ぜんぜんわかんね。ダメだこりゃ〜
いっきにやる気をなくす息子…。
3級は『中学校卒業程度』レベルなので、まだ習っていない漢字も多く当然といえば当然の結果です。
「習っていないのに57点もとれるなんてすごいよ!!」と、ひとまず出来ていた部分をたっぷりと褒めてなんとか消えかけているやる気をキープ。
なかなかショッキングな結果ではありましたが、現実を見たことで親子ともども「勉強しなきゃ受かりっこないね」という事実を再確認できました。
はじめに取り組んだこと
さて、57点を140点まで上げるには何から始めるべきか。
とりあえず、読めないと書けないよね〜
ということで、漢字の読みからスタートすることにしました。
読みだけでも200点中30点の配点なので、しっかり取っていきたい部分でもあります。
まず用意したのがこちらの漢検 3級 漢字学習ステップ。
「さぁ、コレを使ってがんばって☆」と言ったところで、自分から進んでやるわけのない勉強嫌い男子。
ひとまず漢字の読みについてはしっかりとサポートすることにしました。
この問題集は、全35ステップの各ステップに24問の読み問題が掲載されています。
問題集を見ながら息子が漢字の読みを口頭で解答していき、私は解答を見ながら正しいか間違っているか、間違っていれば正しい解答を教えるということを繰り返していくことにしました。
そんぽう?
ブーー!じゅんぽう!(遵法)
とにかく回数をこなしたかったので1日に10セクションくらい一気に、途中で面倒にならないようにクオリティよりスピード重視で進めました。
高速で読み進めることでテンションもあがり、「勉強をしている」というより「クイズ大会」といった雰囲気で、意外と楽しく学ぶことができてよかったです。
「そもそも言葉の意味がわからない」という問題も多かったので、その都度熟語の意味や使い方などを軽く説明しつつまずは35セクションまで1周。
セクションの間に力試しの問題もあるので、1周すると900問の読み問題を解くことができます。
こうやって一度読んでみるだけでも意外と頭に入るようで、2周目では正解できる問題もぐんと増えました。
2周目で読めなかった問題にチェックをつけていき、3周目以降はチェックがついている問題だけを繰り返し確認していきます。
5周くらいで読みはほぼ完璧!な状態になりました。
とにかく「字を書く」ということが嫌いな息子にとって、自分でノートに解答を書いて丸付けをするということはハードルが高いので(本当はやってほしいですが…)今回のやり方はとても合っていたようです。
漢字の書き取りは必須
ここまでで漢字の読みはほぼ完ぺき!になりましたが、読みだけでは30点しか取れません。
ちなみに、漢検3級の試験問題の出題内容と配点は次の通りです。
奇跡的にマーク問題が全問正解でも70点なので(合格点は140点)やはり筆記対策は必須です。
はじめは「見て覚える!」と言っていた文字書きたくない系男子の息子ですが、さすがに限界を感じたのか、問題集を見ながら自信のない字や覚えていない字はノートに書いて覚えていました。
本人なりのやり方で進めていたようなので、書き取りについては特にサポートすることなく見守るのみとしました。
字が汚い!とか言いたくなるけどぐっとガマン…(でもたぶん言ってた)
ただ、本人のペースにまかせていたのでやはり進みが遅く、最終的には問題集の1/3程度までしか出来ていないようでした。
過去問に再チャレンジ
書き取りの勉強をコツコツと進めながらも、受検日がどんどん近づいてきました。
日々の課題や部活などでバタバタしている間に、気がつけば受検日まで残り1週間!
そろそろ過去問やらなきゃまずいのでは…
ギリギリになってしまいましたが、ようやく漢検 3級 過去問題集に着手することに。
はたして57点から何点まで上がっているのか…??
まずは1回目、129点!おしい!!
2回目、121点。またもや合格点に届かず。
140点なんてムリじゃね?
しかしながら、しっかりと取り組んだ『漢字の読み』については28,29と30点近くまで取れています。
ここで、一番はじめにやって57点だったものと全く同じ過去問に再チャレンジしてみると、なんと146点!
初の合格点です!!
やはり繰り返し解くことで点数はとれるようになるし、出題されやすい問題というのも確実にあるので、過去問を何度も解くことが合格への近道だと感じました。
ただし、今回はここでタイムオーバー。
過去問題集を1周することもできないまま、本番を迎えてしまったのでした。
ちなみに、漢検公式サイトで各級の答案用紙がダウンロードできるので、プリントアウトして利用することをおすすめします。
問題集を繰り返し使うことができますし、ノートに書くより圧倒的に丸付けもしやすく便利です。
なにより本番をイメージできるのもいいですね。
漢検3級の検定結果
初見の過去問では一度も合格点を超えられないまま、ついに本番がやってきてしまいました。
受検後の息子の手応えはビミョ〜な感じ。
ギリギリだめかな…でもワンチャンあるかも
まぁ、また次回がんばればいいさ〜
検定日の約5日後に漢検ホームページで解答を確認することができるので、問題用紙に自分の解答を書き込んでおけば自己採点ができて合否がほぼわかるのですが、息子はまったく書き込みをしていませんでした…。
本人の記憶だけを頼りに自己採点してみたところ「合格」の可能性が高そうでしたが、なんとも心もとない。
そして、もやもやすること1ヶ月と少したったころ、学校から検定結果を持ち帰ってきました。
結果は、なんと合格!しかも自己ベストの158点!
息子には悪いですが正直ダメかな〜と思っていたので、この結果に親子で大喜びしました。
ちなみに苦手な漢字の書き取りは40点中20点でしたが、漢字の読みは30点中29点、同音・同訓異字は30点満点、熟語の漢字識別も10点満点と書き取り以外の問題でカバーできたことで合格点まで届きました。
ちょうど覚えていた漢字がでたり、かなりラッキーな部分もあったようですが、合格は合格なので本人の大きな自信となったようです。
やればできる子なんで!
漢検3級合格によって「自分は漢字が得意だ!」という良い思い込みが生まれたので、そのまま自分の強みとして育てていってほしいです。
やればよかったこと
結果的に合格できたのでよかったのですが、過去問題集を2周は解いて合格点をとれるようになっておけば、もう少し安心して受検できたかなと思います。
毎日コツコツ勉強できるタイプであれば、漢検ステップでひと通り勉強すれば合格できそうですが、短期決戦タイプの場合はとにかく実践あるのみ!で過去問をガンガン解いていく方が点数をあげやすいように感じました。
早めに受検を決めたものの平日は部活のため漢検の勉強時間はほとんど確保できず、2月の受検ということで冬休みを当てにしていましたが、年末年始、お正月気分で勉強がはかどるはずもなく。
スケジュール管理の甘さは今後の課題となりました。
親子そろってギリギリタイプ
息子の場合は紙よりだんぜんアプリ派なのでアプリもいろいろと試しましたが、あまり身についていないようだったので、漢検の勉強に関しては漢検ステップと過去問題集で力をつけられたと思います。
ただ、読み・書き以外はほぼ手つかずだったので、部首については受検直前にアプリで覚えていました。
3級の部首の問題は正しいものを選択肢から選ぶ問題なので、視覚的に見てパッと判断して選択し、すぐに正否がわかって次々と問題がでてくるアプリでの勉強はとっても効率がよく、しっかりと記憶もできていたようです。
時間がなくて最終的にアプリに頼ることになったのですが、今後も選択問題についてはアプリの利用を積極的に考えてみようと思います。
漢検準2級受検に向けて
3級合格のおかげで、息子みずから「次は準2級をとる!」とやる気になっています。
漢検合格という成功体験が、勉強嫌いの息子を大きく成長させてくれました◎
中3になると受験勉強で忙しくなると思うので、中2での取得を目指して日程的に定期テストにかぶらない10月に受検できるよう、夏休みから勉強することになりそうです。
ちなみに、さっそく準2級の過去問に挑戦してみたところ60点でした。
準2、ムズすぎ〜
がんばれ!息子!!
ということで、長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
準2級チャレンジ編をお楽しみに〜