人それぞれに異なった個性や特性があるように、勉強方法のスタイルも人それぞれ向き不向きがあるようです。
認知特性を知り子どものタイプにあった勉強法を考えてみることで、より効果的な学び方を見つけてみませんか?
認知特性とは?
認知特性とは、見る・聞く・嗅ぐなどの五感を使って得た情報を、記憶・理解したり、表現する際の傾向や能力のことをいいます。
かんたんに言うと、わたしたちが考えたり学んだりするときの得意な方法のこと!
例えば、物事をよく見ることで理解することが得意な人もいれば、話を聞いて理解することが得意な人もいます。
それぞれの人が得意な学び方や考え方があり、それを認知特性といいます。
自分の認知特性を知る
自分の認知特性について知る方法としておすすめなのが「本田40式認知特性チェック」です。
利用にはLINE公式アカウントへの友だち登録が必要ですが、無料でかんたんな特性チェックが受けられます。
(私もLINE登録して利用しましたが、その後特に広告などが送られてくることはなかったです。)
チェック方法は40の質問に回答(選択式)していくだけ。
少ない質問ですぐにできる『かんたん認知特性チェック』もあるよ!
認知特性には大きくわけて視覚優位・言語優位・聴覚優位の3つの傾向があり、その3つの傾向をそれぞれ2つずつにわけた以下の6タイプについて、どの傾向が強いのかをわかりやすく知ることができます。
引用:本田式認知特性研究所|【コラム】認知特性とは?
- 視覚優位:カメラタイプ
写真のように、2次元で捉え思考するタイプ- 視覚優位:3Dタイプ
空間や時間軸を使って考えるタイプ- 言語優位:ファンタジータイプ
読んだり聞いたりした内容を映像化して思考するタイプ- 言語優位:辞書タイプ
読んだ文字や文章をそのまま言葉で思考するタイプ- 聴覚優位:ラジオタイプ
文字や文章を「音」として耳から入れ情報処理するタイプ- 聴覚優位:サウンドタイプ
音色や音階といった音楽的イメージを理解・処理できるタイプ
ちなみに、わたしの認知特性チェックの診断結果はこちら。
チェック結果には、6タイプのバランスとそれぞれのタイプにあった学習方法についてのアドバイスが書かれています。
わたしは、文章を図式化するのが得意な『辞書タイプ』と、目で見たものを記憶するのが得意な『カメラタイプ』の傾向が強めという結果でした。
そして、中学生息子の診断結果がこちら。
目で見たものを空間的、立体的に記憶するのが得意な『3Dタイプ』と、わたしと同じ『カメラタイプ』の傾向が強いようです。
認知特性から考える勉強方法
『辞書タイプ』と『カメラタイプ』との診断結果だったわたしですが、確かに学生時代は、参考書の内容を「あのページの右下の図に書いてあったな」というようにイメージごと記憶することが多かったですし、数学の文章問題などは図式化して解くことがほとんどでした。
結構当たっているのでは…!
これらは「自分のクセ」として自然に行っていましたが、「自分の得意なこと」と認識して活用していればもっと効率よく学習ができたかもしれません。
ちなみに、息子の『3Dタイプ』は動画講義などの映像を活用した勉強方法が効果的なのだとか。
普段からなんでもかんでもYouTubeで調べているのを見て「現代っ子だなー」としか思っていなかったのですが、本人の特性でもあるのかもしれません。
そんな息子にはスタサプ での家庭学習はかなり相性が良かったようです。
問題集の解説を読んで理解するのが苦手そうでしたが、同じ内容でもスタサプの動画講義を見るとすんなり理解できることも多いです。
親である自分たちの子供時代に『動画で学ぶ』という選択肢がほぼなかったこともあり、ついつい「とにかく書いて覚える」とか「ひたすら読んで理解する」など、自分がやってきたことを子どもにもすすめがちですが、このあたりは親側がアップデートしていかないといけないですね。
息子が小さいころは、わたしが「紙に書く」ということにこだわったせいで、手つかずの通信講座のテキストが山積みになったこともありました。
子どもの認知特性を知ることは、本人にとってより効果的な勉強方法を選択する手助けになるのではないでしょうか。
さいごに
この記事でご紹介した認知特性チェックはあくまでも簡易的なもので、もちろん特性チェックの結果がすべてではありません。
「あなたは◯◯なタイプだから」という決めつけはよくないですが、子どもの認知特性を知り、親自身の認知特性も知ることで「それぞれの得意は違う」ということを忘れないようにしたいですね。
中学生は、思春期まっただ中でなかなか自分の話をしてくれなくなる時期でもあります。
子どもを知る手段として、親子のコミュニケーションのひとつとして、認知特性について親子で話し合ってみてはいかがでしょうか?